恋愛結婚は離婚率が高い?その理由はなぜなのか?
男女が出会い、恋をして、時間をかけて関係を深め、結婚する。
結婚にいたるまでの過程としては、こうした恋愛結婚が理想的なようにも思えますが、実はあるデータには意外な結果が出ています。
恋愛結婚した夫婦の離婚率は、お見合い結婚した夫婦の離婚率の4倍なのです。
日本では今、3つに1つのカップルが離婚していると言われます。
さらに、お見合い結婚した夫婦の離婚率は約10%なのにくらべ、恋愛結婚したカップルの離婚率は、なんと40%にもなるというデータがあるのです。
長い時間を共に過ごし、絆を深めてきたはずの2人が、なぜ離婚という結果を迎えてしまうのでしょうか?
恋愛結婚と、お見合い結婚。
この2つには、何か違いがあるのでしょうか?
今回は、恋愛結婚の離婚率が高い理由について、考えてみたいと思います。
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Contents
恋愛結婚がうまくいかなくなりがちな3つの理由
恋は盲目状態だった
恋愛関係にある人たちが結婚するとき、その一番の理由は、
「好きだから」
好きだから、いつも一緒にいたい。
二人なら、何でも乗り越えられる。
そう信じて結婚するはずです。
でも、「好きだから」と結婚した結果、もし好きじゃなくなったら?
もちろん極端な話ですし、好意がなくならないと信じたからこその結婚であるはずですが、ここで言いたいのは、
「好き」
という気持ちを柱にして結婚した場合、それがなくなれば、いとも簡単に関係は崩れてしまうのではないか・・・ということです。
嫌いなタバコも、好きな彼が吸うなら耐えられたけれど、もし彼のことが好きじゃなくなったら?
ちょっとしたわがままも、好きな彼女の言うことだからかわいいと思えたけれど、もし彼女のことが好きじゃなくなったら?
収入は低いけれど好きな人となら一緒に頑張れる・・・そう思っていたけれど、もし相手のことが好きじゃなくなったら?
恋は盲目といいますよね。
「好きだから」という感情ばかりが先行してしまうと、冷静に相手を見られなくなり、本当は嫌なところや、受け入れがたいところがあっても、
「好きだから」
という理由で見て見ぬふりしてしまうのです。
お見合いは冷静沈着に相手を見極められる
一方、お見合いの場合、結婚する理由は「結婚したいから」に他なりません。
結婚を目的とした男女が、互いのスペックをオープンにした上で、「会いたい」と思う人に会うのが、お見合いです。
「こういう結婚生活にしたい」
「結婚相手には、こういう条件を求めたい」
と本人が明確に考えを持ち、それにマッチするか否かで相手を見ます。
会ってみて、相手がもし自分の理想とする結婚とかけ離れていれば「ご縁がなかった」ということになりますし、そうでなければ「もう一度お会いしたい」となるわけです。
相手に会うと同時に、お互いの家族とも面通しが済みますから、結婚後の生活はより想像しやすいでしょう。
要するに、「好き」「嫌い」という感情に流されることなく、「結婚」という目的に相手が敵うか否かを、冷静に見極める場が「お見合い」であり、冷静に判断できるからこそ、長続きしやすいのでしょう。
結婚を「ゴール」と考えていた
恋愛関係にある2人にとって、「結婚」というのは、まるで自分たちの関係におけるゴールのような印象を持ちがちです。
恋人同士であった期間、ケンカもしたでしょうし、意見の食い違いもあったでしょう。相手の趣味に合わせることもあったし、紆余曲折を経て、絆が深まったと感じることもあったでしょう。
そうして、関係を築いてきた歴史があるからこそ、結婚があたかもゴールであり、婚姻届を提出したり、結婚式を挙げたりした先には、幸せしか待っていないかのような気持ちになるわけです。
でも、現実は違います。
結婚は、新しい人生のかたちのスタートに他なりません。
はじまりなのです。
これまでとは違った努力が必要になります。
お金のこと、子どものこと、互いの家族のこと、病気のこと、介護のこと・・・
真剣に膝を突き合わせて話さなければならないことが、いくつも待っています。
目をそらしてはいられない現実が、常に迫ってきます。
恋愛と結婚は、別物です。
その覚悟がなかった2人は、思い至っていなかった結婚の現実に慌てふためき、
「こんなはずじゃなかった」
「恋人のままでいたほうが、楽だった」
と思ってしまうのです。
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「結婚はスタート」という意識を持てるかどうか
一方、お見合い結婚では、結婚生活そのものが2人の関係のスタートになることも、珍しくありません。
2人の関係は、結婚からはじまります。
結婚を前提に出会い、お互いを見極め、意気投合したところで、「では、結婚してから、どうやって2人で生きていきましょうか」という話になります。
2人の生活や、関係性は、結婚生活によって形作られていきます。
「結婚はスタート」
という意識がお互いにあるために、現実的なことはあらかじめ頭にありますし、自分たちの基盤を固めるためには、話し合わないことには何も決まりません。
「結婚とはそういうものだ」という覚悟があるので、現実に直面しても、冷静に受け止められるわけです。
相手が「結婚したい」というからした
結婚したはしたけれど、実は、「相手が結婚したがるから、しただけ」という意識の人も、少なくないのです。
相手のことは好きだし、一緒にいたいし、お互いにいい年齢だし、相手が結婚したいというならそれもいいかな・・・こういう感覚で結婚したという人は、案外いるものです。
必ずしも悪いことではありませんが、要するに、「結婚に対する心構えがまだできていなかった」ということでもあります。
だから、独身時代と同じように、仕事が終わっても飲み歩いてばかりでなかなか帰ってこなかったり、せっかくの休日に友人たちとの遊びの予定を入れてしまったり、共働きなのに家事をまったくやってくれなかったり・・・
そういうことを、平気でやってしまうのです。
2人で新しい生活をはじめる心構えができておらず、パートナーの心が次第に離れていってしまう・・・という結果になるのも珍しくありません。
「この人の結婚生活はどうなるか」を想像できているか
いわずもがなですが、お見合い結婚においては、「結婚する心構えができていない」という状況にはなりえません。お見合いそのものが、結婚を前提にした出会いの場だからです。
もういい年だから。
他に出会いがないから。
恋愛ベタだから。
お見合いに臨む理由はさまざまあるでしょうが、「結婚する」ことが目的であることは間違いなく、「結婚したら、こうしたい」「結婚相手には、これを望む」という点について話し合い、条件にあう相手を見つけるための場所です。
逆に言えば、
「この人と結婚すると、こういうことを要求される」と、相手との結婚生活を想像することができる場でもあります。
ですから、お見合いを経て結婚に至ったときには、「結婚生活への心構え」はある程度できていると考えられるわけです。
恋愛結婚だって、幸せになれる方法はあります
以上、恋愛結婚がうまくいかない理由についてまとめてみました。
もちろん、すべての恋愛結婚がうまくいかないわけではありません。約6割のカップルは幸せに生活しているわけです。
大事なことは、好きだからという理由だけで突き進まないこと。
冷静に、相手を見極めること。
結婚は新しい人生のスタートであると覚悟すること。
恋愛結婚でも、お見合い結婚でも、お互いに結婚に対してどのようなイメージを持っているのか、結婚生活に何を望むのか、じっくり話し合うことが欠かせないのではないでしょうか。
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