ずるい人に見られる世渡りの上手さ!参考にできるもの3選
正直者がバカを見る、といった言葉もありますが、世の中というのは理不尽なもので、ずるい人ほどうまく世渡りしていく傾向があります。
ずるい人とは要するに、自分の得のために他人を利用したり、おいしいところだけかすめ取っていったり、人の手柄を横取りしたりする人たちのことです。
それでも、彼らはまわりからの評価を上げたり、認められたり、いい結果につなげていくのですから不思議なもの。
ずるい人は、なぜ要領よく世の中を渡っていけるのでしょう?彼らの「ずるさ」の中には、もしや成功のヒントがつまっているのではないでしょうか?
そこで今回は、ずるい人のずるいやり方について、紐解いてみましょう。
原理がわかれば、それをあなた自身の仕事の成功や、人間関係の円滑化に、活用することもできるはずです。
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Contents
ずるい人は要領がいい3つの理由
「あなたのためを思って」と言い訳する
ずるい人は、他人からの批判を実に巧妙にかわします。
「どうして、こんなことしたの!」
と問い詰められたとき、ずるい人がよく使う言い訳が、こちら。
「私はあなたのためを思って・・・」
ずるい人は、「あなたのためを思って」やったのであれば、秘密を暴露することも、嘘をつくことも、何かを横取りすることも、「正しいこと」になるのだと信じて疑わないスタンスです。
そして不思議なことに、「あなたのためを思って」という言葉を聞くと、
「まあまあ、そう怒らないで。あの人もあなたのためにやったのよ」
と、ずるい人をフォローする第三者まで現れます。
まるで責めた人のほうが悪者のようになってしまいます。
人は、
「あなたのために」
というフレーズには、どうも弱いようです。
こうして、まんまと周りを味方につけ、文句や非難を言いにくい雰囲気にもっていくのが、ずるい人の手口なのです。
「あなたのために」というキーワードは響く
ここで参考にしたいのは、「あなたのために」というフレーズです。
「あなたのために」
という言葉をずるい人がよく使うのは、そう言われることで、よい印象を持つ人が少なくないからです。
反対したり、反発したりしにくくもなります。
当事者ではなく、その周りにいる人たちも、
「そこまでいうなら、いいじゃない」
と、言いたくなる気持ちにさせる効果もあります。
「あなたのために」という言葉に、人は知らず知らずのうちに、
「悪気はなかった」
「一生懸命やった」
「自分の利益を考えずにやった」
という意味を付け加えてしまいます。
そう言われて、心が動かない人はそういないものです。
ただし、頻発するのは厳禁。
どうしても説得したい相手に対して、「あなたのためを思って申し上げているんです」という言葉を使ってみてください。
わからないフリをする
ずるい人は、何かを人にやってもらう・・・より正しく言うのであれば「やらせる」ことがとても上手です。
その理由のひとつとして、彼らはバカになるのが上手いのです。
「えー、わかりません」
と平気で言えます。
この言葉、実際はなかなか気軽に使えるものではありません。
人は、他人より劣ることを恥じるものです。
ですから、あっけらかんと、
「わかりません」
とは言えない人が多いのです。
プライドが邪魔をして知ったかぶりをしてしまったり、できないものをできると請け負ってしまったり・・・
後になって化けの皮が剥がれて、かえって恥ずかしい思いをすることも少なくないはずです。
しかし、ずるい人は、わかっていることも「わかりません」と言います。
状況に応じて、わかる人にも、わからない人にもなれます。
面倒そうなことは馬鹿なフリして「わかりません」と人に押し付け、自分に得がありそうなときだけ都合よく「わかる人」になります。
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「知らないふり」をしたほうがいいこともある
ただし、知ったかぶりをしても物事がいい方向に転がるとはいえないのも確かです。わからないことは素直に「わからない」と言ったほうがいいこともあります。
また、場合によっては、わかっていても、わからないフリをしたほうがいいこともあります。
先輩や取引先の相手など目上の人が、自信満々な様子で、「この話、知ってる?」と聞いてきたとき、
「ああ、もちろん知ってますよ」
と答えてしまうと、語りたくてうずうずしている相手をがっかりさせてしまうことは間違いありません。
たとえ知っていたとしても、
「え、知りません。教えてください」
と言ったほうが、相手にも気分良くいてもらえるでしょう。
人間は一般的に、話を聞くより、話すほうが好きなものです。できれば優位に立ちたいし、社会的な立場が上ならなおさらでしょう。
その欲求を満たしてあげることで、ものごとがいい方向に進んだり、相手との関係がより密になると期待できるのであれば、ときには馬鹿なフリをして、
「わかりません」
「知りません」
と言えたほうがいいこともあるのです。
おべっか上手
自分より弱い立場の人にはとことん上から目線なくせに、上の立場の人の前ではこびへつらい、おべっかを連発しはじめるのが、ずるい人にずるいやり方です。
相手によって態度を変える様子にまわりからは顰蹙を買いますが、一方で上司や取引先からは可愛がられる、という一面があるのも事実。
おべっかは、案外効果があるわけです。
というのも、ずるい人は、おだてると決めたらどこまでもおだてます。
ちっとも美人じゃない相手にも「美人ですね」といいますし、一度言ったら決してその意見をひっこめません。
年配の人の孫自慢にも、とことん付き合います。
まわりから見れば、「また心にもないことを・・・」「おべっかばっかりで恥ずかしくないのかね」と眉をひそめたくもなる姿なのですが、ずるい人はそのおべっかこそ効果があると知っているから、言うのです。
もちろん、ずるい人がおだてる相手は、自分にとって得になる人に限られますが、そのおべっかにかける根性は、並々ならぬものがあるわけです。
相手をいい気分にさせるのは、案外むずかしい
たとえ、おだてられているだけだとわかっていても、
「美人ですね」
と言ってくれて、ニコニコ笑顔で対応してくれるのであれば、気分はいいものです。
おおかた社交辞令だとわかってはいても、「お孫さん、すごくかわいいですね」「眉のあたりが、そっくりですね」と言ってくれ、孫自慢に付き合ってくれる相手であれば、いい印象を持つでしょう。
「おべっか」というと、どちらかというと悪いイメージで、ずるい行為のように受け止められがちですが、実際には、人間関係を円滑にし、相手からの好印象を勝ち得るには、有効な方法なのです。
それに、相手のごきげんをとるのも、実は簡単なことではありません。
相手が自分のどういった点を褒められたいと思っているのか。
そこを見極めなければいけないからです。
たとえば、以前ふくよかだった人がすっかりスリムになって、
「すごく痩せましたね!」
と褒めたつもりが、実は病気が原因だった・・・といった例もあります。
本当にずるい人というのは、その点を決して間違えません。
自分の欲に忠実な彼らは、相手がどの部分を褒められたいと思っているのか瞬時に見抜く目を持っています。
何事も卒なく要領よくこなすずるい人の、そういった点も観察して参考にするのもおすすめです。
ずるい人は、人の心の機微を心得ている
以上、世渡り上手なずるい人の、ずるいやり方について解説してみました。
ずるさを取り除いて、要領のいい部分だけを取り出せば、人付き合いをいい方向に導くためのヒントがたくさんあるようです。
ずるい人は、基本的に、人の心の機微をよく心得ています。
この言葉に、人はどう反応するのか。
この行動によって、人はどう思うのか。
それを知っているから、ずるいにもかかわらず、うまく世の中を渡っていくのです。
ぜひ彼らの良い部分だけを参考にして、人間関係や仕事に上手に活かしてみてください。
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