多汗症のせいで脇汗の量がハンパじゃない!改善の方法は?
電車でつり革を掴む時、不意に腕を上げた時などあっ!という瞬間ありませんか?
お洋服によってはわき汗が目立ってしまうものもあったりして、いざという時困ったことありますよね。そもそも、なぜ汗をかくのかという体の仕組みからお話しをしていきたいと思います。
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汗をかく仕組み
人間の身体は体外の温度管理を皮膚で行い、体内の温度管理を脳の中の代謝機能や体温調整機能などを司っている視床下部という部分で行っていて、視床下部は自律神経系の中枢でもあり、私達の生命を維持していく大切な機能の一つになっています。
この二つの部分で暑いぞ!と判断が下ると、交感神経を活発に働かせ、汗腺から汗を出し、体温を下げようとするのが汗なのです。
ですので、汗が出るということは人間の身体にとっては大切なことであると同時に、誰にでも起こっていることなので何ら不思議なことではないのです。
多汗症とは
では、多汗症って一体何だろう?ということですね。
その答えは、身体の仕組みとは関係なく、生活に支障が出てしまうレベルぐらいの沢山の汗をかくことを多汗症と呼びます。
わきに必要以上に汗をかくことも、ここに分類されるわけです。
汗という言葉だけ聞くと暑い時期だけをイメージしがちですが、実はそうではなく、いつの時期でも起こるのが多汗症なのです。
今回はその中でも「わき」にスポットを当てて考えていきたいと思います。
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わきの多汗症
まず、わきの多汗症のことを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」と呼びます。
主な原因として考えられているのが、精神的なストレス、緊張、不安を感じることから起こる精神的発汗と言われていますが、気温や食事(日常的に辛いもの、酸味が強いものをよく食べるなど)が原因で多量の汗をかく場合もあります。
そして最近の研究では、遺伝的な原因もあるのではないかという見方も出てきています。
それ以外に考えられる原因としては、病気や疾患であったり、更年期などホルモンバランスの崩れも関係あるのではないかと言われています。
汗が出る汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの種類があり、この2つの汗腺は水分の量とその汗に含まれる成分の違いによって分けられます。
エクリン汗腺から出る汗は99%が水、1%が塩分や尿素、アンモニアやミネラルで構成されています。透明でサラサラとしているのが特徴で、体温を調整したり皮膚の表面の乾燥防止などの働きをしてくれるものです。
反対にアポクリン汗腺から出る汗は、脂質やたんぱく質、糖質、鉄分、尿素、アンモニアなど多くの成分で構成されています。
乳白色でべたつく感じがあり、様々な成分があり細菌が多い分、ニオイが発生する汗になりやすいのです。洋服に汗のシミとして黄色くなってしまったり、ワキガの原因となるものもこれにあたります。
汗をかくという現象は、私達の身体に元々備わっているものなので、本来であれば治療などは必要ありませんが、日常に支障が出てしまったり、汗自体のニオイが強い、べたべた汗の場合は、予防だけではなく治療が必要な場合もでてきます。
汗対策の方法
まず身近な所からできる対策ですが、サラサラ汗の場合は、よくあるデオドラントケアをしておけば、ニオイの対策になります。
制汗剤やわき汗パッドのようなものですね。
制汗剤と汗の成分が混ざり、衣類に黄色く色がついてしまう場合があるので、汗をあらかじめ拭いてから使用するようにしましょう。
また、スプレータイプのものよりロールオンタイプの制汗剤の方がより汗やニオイを抑えられる上に、効果も長続きするのでおススメです。
しかしデオドラントケアをしすぎて、本来の汗の流れを止めすぎないように注意してください。
何事も適度が一番で、汗を出すということは本来人間の身体に備わっているものなので、この現象を完全に失くしてしまうことは、逆に身体によくありません。
その他、大切なポイントとしては、食生活を改善したり、ストレスを溜め込まないように規則正しい生活をおくったり、適度なスポーツをしたり、水分補給をしっかりするということです。
病院での治療法
病院での一般的な治療方法についてですが、ここではよく行われているものについてご紹介していきたいと思います。
よく行われている治療方法は直接患部に塗る塩化アルミニウムの塗布、外からあてて汗腺を破壊するマイクロ波を利用したもの、汗を出す指令をブロックするよう働きかけるボトックス注射です。
これらはメスを入れずに行う治療なので、身体にも負担がかかりにくいものと言われています。症状によっては形成外科や内科などの場合もありますが、まずは皮膚科へ相談に行ってみましょう。
原因や症状によって治療方法は変わってきますので、医師としっかり相談しましょう。
まとめ
今回はわきにスポットをあててお話ししましたが、様々な部分で多汗症は起こり得ます。
反対に汗は誰にでもあるものということも念頭に置きながら、上手く付き合って頂きたいと思います。
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