学歴コンプレックスの原因から克服するための方法を考える
「学歴コンプレックス」とは、自分の学歴に対して劣等感を抱いてしまうことをいいます。
ただし、ひとえに学歴コンプレックスといっても、いくつかのタイプに分けることができます。
たとえば、大卒というと一般的には高学歴のように思えますが、大学にもランクがあります。
有名大学を志したけれど受験に失敗し、第一志望よりもランクを落とした滑り止めで受かった大学に泣く泣く入学した…という人も少なくないわけです。
「本当はあの大学に入りたかったのに」
という無念の思いが強い場合、それが学歴コンプレックスにつながることがあります。
もう一つのタイプは、社会人になってから生じてくる学歴コンプレックスです。
この手のタイプの人は、大卒であれ高卒や中卒であれ、もともとは劣等感など持っていなかったのです。
しかし、社会人になってから自分より学歴のある人たちと比べて、待遇が悪かったり、給料がもらえなかったり、学歴によって態度を変える人と接したことで、
「学歴によって差がつけられている」
「学歴が低いだけでまともに評価されない」
と感じ、学歴コンプレックスが生まれてきたという経緯を持っています。
そこで今回は、後者のような、社会における学歴格差に直面したことで学歴コンプレックスをもつようになった場合について、その克服法を考えていきたいと思います。
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Contents
学歴コンプレックスを克服するための3ステップ
まずは結果を出す
学歴によってあからさまに待遇が変わるようなことは、少なくなってきたとはいえ、高卒者と大卒者との出世の速度が違っていたり、中卒だというだけであなどるような態度をとられたりすることは、まったくないとはいえません。
こうした学歴格差ともいえる状況は、自分の学歴というより、まわりの学歴に対する認識が生み出しているものであり、根本から変えていくことは非情に困難です。
逆にいえば、今いる環境から離れて、格差のない新しい環境を探す…つまり転職するなどの方法は考えられます。
しかし、飛び込んだ新天地に学歴格差がないかどうかは、行ってみなければわからないものです。
イチかバチかの幸運にかけるか、もしくは今ある環境の中で学歴コンプレックスの克服を目指すのか。
後者の道を選ぶのであれば、まずやるべきことは、今目の前にある仕事に懸命に打ち込むことでしょう。
なぜなら、どのような学歴を持っていようと、評価されるかされないかは、結果を出しているかそうでないかにかかってくるからです。
有名大学を卒業している人であっても、仕事で結果が出せず失敗ばかりしていれば、認められることはありません。
裏を返せば、低学歴であっても結果を出しているのであれば、その事実は必ず評価の対象になるのです。
仕事の中にこそコンプレックス解消の道がある
学歴コンプレックスについて考えるとき、
「学歴がなくても、趣味やスポーツなど打ち込めるものがあって、それで自信を持てればコンプレックスはなくなる」
という解決法がよくいわれます。
しかし、このケースのように学歴格差に直面したことで学歴コンプレックスを持つようになったタイプの場合、それは必ずしも解決方法にはなりません。
なぜなら、仕事とは別のところで自信をつけても、学歴格差への不満や劣等感は仕事のたびに思い出されてしまうからです。
この手のタイプでは、仕事の中で克服法を見つけていくことが、コンプレックス解消の一番の近道になります。
コンプレックスの大本に真正面から立ち向かっていくということになるわけです。
信頼される
結果をいくら出していても、学歴格差に直面することがあります。
それは、同じくらいの結果を出している場合、自分よりも学歴の高い人が先に出世していったり、大きな仕事を任されたりするような場合です。
残念なことですが、この手の話はいくらでもあります。
「もっと自分に学歴があったら」
「あのとき大学に合格していれば」
と学歴コンプレックスがかなり刺激される状況です。
しかし、この理不尽な学歴格差を回避する方法がないわけではありません。
たとえば上司が、
「この仕事をどちらに任せるか」
と考えたときに、学歴よりも重きが置かれるものは一体何でしょう。
それは「信頼」なのです。
形にできない曖昧なもののように思えるかもしれませんが、
「この人になら安心して任せられる」
と確信がなければ、上司は部下に仕事を回さないものです。
部下の失敗は上司の負担になり責任につながります。
「なにかズルをしそうだ」
「取引先ともめごとを起こしそうだ」
としか思えないような部下に上司が仕事を任せることはありません。
仕事が大きくなればなるほど、信頼できる人間に任せたいと思うものなのです。
それは学歴よりも重要な要素といえます。
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いかに上司からの信頼を得るか
では、上司に信頼されるためにはどうすればいいのでしょうか。
ご機嫌とりやゴマすりなどを必要以上にすることはありませんが、それなりにいい関係を築いておくのは基本です。
それから、大切なのはミスをしたとき。
迅速に包み隠さず報告することです。
人は失敗を知られたくないと思いますし、「報告したら評価が下がるのではないか」と思いがちですが、まったく逆です。
ミスを報告しない部下ほど上司にとって信頼できない人はいません。
ただし、ただ報告するだけでは信頼を勝ち得ません。
大事なことは、解決策についても同時に提案することです。
「〇〇という問題が発生しています。これに対して▼▼のような対応をとりたいと思うのですが、どうでしょうか」
この解決策が的を得たものであり、すぐに対処して事なきを得た場合、自分に対する上司の信頼のバロメーターはかなり上がったと考えていいでしょう。
もちろん、日ごろから継続して結果を出しておくことや、同僚などからも信頼される人間性を発揮しておくことも欠かせません。
そうして地道に信頼を積み重ねることで、学歴を凌駕することは不可能ではないのです。
資格をとる
結果を出すことも、信頼を得ることも、それは学歴コンプレックスの克服に直接的に作用するものではないと考える人もいるかもしれません。
もっと明確な何かがほしい。
ない学歴を埋めるものはないのか。
そう望む人は、資格の取得を目指してはどうでしょう。
学歴を変えることはできません。
やるのであれば、もう一度大学に入りなおすという方法もあります。
しかし、かなりの努力が必要ですし時間的なロスも出てくるでしょう。
どのレベルの大学に入学すればコンプレックスが解消されるのか、という問題もあります。
そこで資格に注目したいのです。
資格やスキルが自信になる
どのような職種についているかにもよりますが、資格を取得することによって直接的に給料に反映されたり、仕事の幅が広がったり、キャリアアップできるというのであれば、積極的にとりにいくことです。
場合によっては、資格にあまり左右されない職種についているかもしれません。
それなら、スキルを磨きましょう。
語学やPCのスキルなど、「この仕事を頼むなら絶対に〇〇さん」と名指しされるくらい徹底的にスキルを磨けばいいのです。
資格をとるや何かの仕事における第一人者になることは、仕事の可能性が広がるというだけではなく、
「学歴はないけれど、これだけの資格はもっている」
という、気持ちの面での充実感や自信につながるという点で、とても意味があります。
知識や技量が認められたという事実は、学歴に対する劣等感をはねのける作用をもっています。
学歴コンプレックスも向き合い方次第で力になる
学歴コンプレックスを語るとき、
「学歴ばかりに縛られるのはよくない」
「ないものねだりは後ろ向きで損するばかり」
といった言われ方をするものです。
確かに、たとえば学歴のあるなしでまわりに対する態度を変えたり、自分より高学歴の相手に好戦的になったり、逆に低学歴な相手を下に見たりするようであれば、学歴コンプレックスは決してよくないものである、といえるでしょう。
「面倒な人」「関わりたくない人」として周りに認知されるに違いありません。
でも、ここまでお話してきたように、自分の学歴とどう向き合うかによっては、学歴コンプレックスをより自分を高めたり、キャリアアップしたりするための原動力に変えていくこともできます。
コンプレックスを知ることは、自分自身が何を求めているか、何を弱点だと思っているかを知ることにもつながるのです。
ぜひ自分を活かすために学歴コンプレックスとも上手に付き合っていきましょう。
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