気分屋上司にふりまわされる!体を壊す前にとるべき行動3選
仕事というのは、個人の資質ばかりではなく、
「どんな人たちと一緒に仕事をするか」
によって、その成果が大きく左右されるものです。
優秀で信頼できるチームと一緒であればいい仕事ができますが、そうでなければ大混乱を招くことも珍しくありません。
とくに、チームのリーダー的立場の人が困った人であったら…。
部下たちはひどく振り回され、疲弊して、良い成果を出すのはかなり困難でしょう。
上司の指示通りやった結果失敗したのに、
「オレはこんな指示は出していない!」
と責任のがれをする上司。
お気に入りの部下になんでもいいように取り計らってやるのに、気に入らない部下のことはすぐに難癖つける上司。
部下には「Aの方針でやる!」と言っていたくせに、さらに上の上司が「Bでいく」というと、
「わたしもそう思っていました!」
と手のひらをかえす上司。
こんな気分屋上司にふりまわされる部下たちは、たまったものではありません。
一体どうすれば、困った気分屋上司からのダメージを回避することができるのでしょうか。
今回は、気分屋上司にふりまわされないようにするための方法について考えてみたいと思います。
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Contents
気分屋上司に振り回されないために必要な3つのこと
気分屋の性分は変わらないと知っておく
気分屋上司と付き合っていかなければならないとき、まず知っておきたいことがあります。
それは、
「どうして上司は、突然こんなことを言い出したんだろう?」
「なぜ急に怒りだしたのだろう?」
と、上司の考えや感情の動きを理解しようと悩み、考えても時間の無駄なのです。
なぜなら、気分屋のコロコロかわる発言には、とくに理由も根拠もないからです。
ただ気分のままに、感情まかせに、対応を変えているだけにすぎません。
こちらが、
「先日は、この方針でとおっしゃったじゃないですか」
「急に意見を変えられても困ります」
と正論をぶつけたところで、相手は聞く耳を持ちません。
なぜなら、気分屋にとっては自分の発言が整合性をもっているかとか、矛盾がないかといったことは、大した問題ではないからです。
ただ、気分のままに、言いたいことを言い、やりたいことをやる。
気分屋とはそういう生きものなのです。
自分のせいかも、と思ったら相手の思うつぼ
ですから、間違っても、
「急に上司が怒りだしたのは、わたしが何か失礼なことをしたからかもしれない」
「突然、方針を変えたのは、わたしのやり方が悪かったのかもしれない」
などと、気分屋の発言を真に受けて、
「自分の責任ではないか」
と悩むようなことをしてはいけません。
相手の思うつぼです。
あなたの精神がやられてしまいます。
「ああ、また始まった…」
と、冷めた気持ちで受け止めましょう。
あくまで上司の発言ですから、その中には妥当とはいえなくても仕事の指示が混ざっている可能性がありますから、聞き流すのは危険です。
言葉は聞きつつも、真正面から受け止めたりはしないようにしましょう。
機嫌がいいときを狙う
ただし、気分屋な人が上司という立場にいる場合、部下である自分にとってはただ話を聞き流すだけではどうにも対応できないケースが出てきます。
要するに、仕事においては上司の指示を受けて動かなければなりません。
例外はあれど、基本的には、右へ行けと言われれば右へ行き、左へ行けと言われれば左に行かざるを得ないわけです。
ところが、昨日は右へと言ったのに、今日になったら、
「左へ行け!当たり前だろ!」
と、突然の方向転換を指示してくるのは、気分屋上司にはよくあること。
部下はコロコロ変わってしまう上司の指示と、戦わなければなりません。
つまり、
「いかに指示を変えさせないか」
「いかに突飛なことを言わせないようにするか」
というテクニックが必要になることになります。
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上司が機嫌がよくなるパターンを研究しよう
一体、どうすればいいのでしょうか。
それは、気分屋上司の機嫌がいい時を狙うしかありません。
気分屋な人というのは、突然機嫌が悪くなることが多いのですが、同じように、なぜか突然機嫌がよくなることも少なくないのです。
気分の上下が激しいからこその気分屋です。
機嫌がいいときは、ものすごく機嫌がよく、なんでもOKになってしまうことも珍しくありません。
ですから、気分屋上司に報告したり相談したりするときには、上司をしっかり観察して、
「これはかなり機嫌がいいぞ」
というときを狙うのがいいのです。
そのためには、日ごろから気分屋上司を観察し、
「朝一番のほうが、午後疲れてきてからよりも機嫌がいいぞ」
「ランチにコレを食べたあとは、いつもより機嫌がいいぞ」
と、機嫌がよくなるパターンについて研究しておくことが大切なのです。
記録をとる
最後に、気分屋上司のコロコロ変わる言動にいつも悩まされているのであれば、それを記録にとっておきましょう。
「●月●日●曜日 午後にAの方針で行くと指示がある」
「翌日、朝一番に、方針変更の指示が出る」
といった具体に、上司から指示があった日時とその内容をメモしておくのです。
同時に、
「●月●日●曜日、朝から機嫌が悪い」
「●月●日●曜日、機嫌がいい(夜飲みに行く予定あり)」
などと、上司のご機嫌の良し悪しについて観察し、その日の予定なども添えてメモしておきましょう。
観察記録が集まるほどに、上司の機嫌が上下しやすいタイミングや曜日などについてわかるようになってくるはずです。
記録はあなたの武器になる
同時に、この記録はあなたの武器にもなります。
上司と部下という立場上、こちらの発言力や影響力が気分屋上司よりも低いことは否めません。
しかし、こうして記録をとっておけば、いざというとき役に立ちます。
上司にとんでもない方針転換を急に指示されても、
「●月●日にこういう指示をいただいています」
と記録をもとに反論できます。
また、上司の気分屋っぷりが目に余るようであれば、その記録を証拠として、さらに上の立場の人に気分屋上司の横暴ぶりを報告することも可能です。
また、客観的に文字にして気分屋上司の非常識な言動を残しておくことで、
「決して自分には落ち度はない」
ということが自分自身で確認でき、精神的な支えにもなります。
気分屋上司と面と向かって戦っても意味がない
以上、気分屋上司に振り回されないための方法について考えてみました。
そして最後に知っておいてほしいことは、気分屋上司の存在によって仕事がとてもしにくく、ひどく悩んでいたり、行き詰まっていたりするのであれば、その問題を解決する方法はそれほど多くないということです。
つまり、気分屋上司の存在をなくすことでしか、仕事における閉塞感をなくす方法はないでしょう。
うまい具合に配置転換してもらえればいいですが、そうもいかないこともあります。
その場合、とることができる対策は二つ。
気分屋上司よりも上の立場の人に訴えるか。
もしくは、転職するかです。
そんなことで、と思うかもしれませんが、職場環境というのはいい仕事をするためにはとても大切なことです。
また、困った上司をそのまま放置している会社側にも、責任がないとはいえません。
ときには思い切った方法が、より良い選択となることもあります。
思い悩んで苦しすぎるときには、新天地へと踏み出していくことも選択肢のひとつとしてぜひ考えてみてください。
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