娘の父親嫌いは結婚観に影響をおよぼすのか?
家族の関係というのはとても複雑なものです。
子は親を選べません。
たとえ対外的には普通の親であり、立派な親であっても、育てられた子供にとってはそうでない場合もあるでしょう。
人には相性というものがあり、それは親と子の間でも同じこと。
むしろ、距離や生活が近いからこそ、気が合わない面や考え方に共感できない部分に対して、過剰なほどの嫌悪感が湧いてくることもあります。
思春期のころの「お父さん嫌い!」といった反抗期は別として、父親に対して娘たちが、
「お父さんみたいな人とは結婚したくない」
と考えるのはそれほど珍しいことでもありません。
しかし、その言葉にどれほどの信憑性があるものでしょうか?
本当に、心の底から、父親嫌いの娘たちはそう思っているのでしょうか。
そうであれば、父親が嫌いという感情は、女性たちの結婚観に大きく影響を及ぼす可能性が考えられます。
そこで今回は、父親嫌いの女性たちの結婚観について考えてみたいと思います。
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Contents
父親嫌いの女性たちの結婚観は?どんな人を選ぶ?3つのパターン
正反対の人を選びがち
父親嫌いの人は、父親に対する嫌悪感であるとか、批判的な考え方によって、男性の見方が左右されがちです。
要するに、父親が嫌いであるあまり、
「父親とは、こうあるべき」
「夫とは、こうあるべき」
という夫・父親の理想像がしっかり決まっているわけです。
もっとも、「だから理想が高い」というわけではありません。
たとえば、父親が酒飲みで苦労させられた経験があると、「お酒を飲む人とは結婚したくない」と思ったり、父親が趣味人で家におらず寂しい思いをした経験があると、
「家庭的な人と結婚したい」
と思ったりするわけです。
手にした幸せを守りたいあまりに…
この手のタイプは、大嫌いな父親を反面教師にして、男性を見る目を養い、ふるいにかけて、素敵な男性をゲットする確率も高いものです。
一方で、幸せな結婚をしたはずなのに苦しむ人もいます。
この手の理想をガチガチにかためている女性のタイプは、たとえ理想の人と出会うことができて、結婚生活に踏み切ったとしても、なかなか安心することができない場合があります。
彼の言葉のはしばしから、ほんの少しでも大嫌いな父親の気配が感じられようものなら、
「こんなはずじゃなかった!」
「理想と違った!」
と、なってしまうことがあるわけです。
夫はお酒を飲まなくても、お酒を飲む親しい友人がいたりすると、その人と付き合うことをよく思わなかったりすることもあります。
理想のかたちから、少しでもはみ出てしまうことが、とりかえしのつかない不幸であるかのように感じてしまうのです。
理想の夫とは、その人にとっては要するに、理想の幸せのかたちに匹敵します。
大事にするあまり、自分を窮屈にしてしまうこともあるわけです。
同じような人を選んでしまう
心というものは複雑なもので、さらに親と子の関係にまつわる感情となると、とても簡単にはいかないものです。
何らかの理由によって父親のことが嫌いで、知人や友人にもそのように言っていたとしても、心の中では、自分が親に対して嫌悪感を抱いていたり、批判的であったりすることに罪悪感を持っている場合があります。
父親が嫌いなのに、
「どうして好きになれないんだろう」
「こんなにお世話になってきたのに」
と、自分だけが悪いかのように思ってしまうことがあるのです。
そしてこういった女性の場合、ときに無意識のうちに、父親とそっくりの相手を結婚相手に選んでしまうことがあります。
彼女は幸せになりたいというよりも、
「家族をやりなおしたい。父親との関係をやりなおしたい」
という思いが強くでてしまうのです。
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父親似の夫でも幸せになれないとは限らない
おそらく、やさしく真面目な女性なのでしょう。
でも、自分が嫌う要素を持つ男性が、常にそばにいるという状況は、心をかなりすり減らせますよね。
ですから、あまり幸せな結婚生活にならないことも考えられます。
一方で、たとえ嫌いな要素を持っていたとしても、
「好きな人のことなら許せる」
という、とても好都合な部分を持っているのも人間です。
たとえば、他の人が自分の人付き合いや友人関係について口出ししてきたら、
「干渉しないで」
と感じるとしても、それが好きな人なら、
「心配してくれている」
と感じられる……といったようなことです。
つまり、父親のもつその要素はとてつもなく嫌いであっても、好きな人であれば許せる……という状況になる可能性もあります。
その場合は、夫との基本的な関係が問題がない限り、たとえ父親と似ているところを持っていても苦にならず、親との間に築けなかった平穏な幸せというものを、新しい家庭で築けたという結果になるでしょう。
結婚そのものに夢が見られない
最後は、父親が嫌いなあまり、
「結婚なんかしない」
という結論に達してしまう女性です。
父親嫌いから男性全般への不信感が強くなってしまったり、そもそも幸せな結婚というものを思い描くことができず、結婚する気がなくなってしまうという場合もあります。
とくに、父親の言動によって、母親が身体的にか、心理的にか傷つけられているのを目の当たりにして育ったような女性は、結婚そのものに夢を持つことができなくなる可能性があります。
「結婚したってロクなことはない」
と考えてしまうわけです。
王子様を待ち望んでいる人も
言葉通りに、結婚などに見向きもせず、友人たちや仕事などを大事にしながら幸せに生きていく人もいます。
一方で、「結婚なんかしない」と言いながらも、王子様を待ち望んでいる人もいます。
いたって普通のありふれた幸せを夢見て、いつかは、
「この人は父親とは違う」
と信じられる男性に出会えるのではないかと期待しているのです。
夢を見るのは怖い。
でも、できることなら夢見て、それを叶えたい。
しかし、もし相手を見誤ってしまったら……。
そんな迷いを抱いたまま生きている女性もいるでしょう。
父親嫌いも悪いことばかりじゃない!
以上、父親嫌いの女性たちの結婚観について考えてみました。
娘の父親に対する感情は、その結婚観を大きく左右するといえそうです。
ただ、大事なことは、たとえ結婚に前向きになれない自分がイヤでも、結婚した結果があまりうまくいかなかったとしても、その結果まで父親に責任を押しつけないことです。
人生の選択は、あくまで自分のものです。
夫を選ぶのを、結婚を選ぶのも、自分しだいです。
そう思えるように、よく考え、悩み、苦しんで、選択することをおすすめします。
うまくいけばそれで、よし。
もし理想通りではなかったとしても、
「自分で選んだ結果だから」
と思えば、気持ちを切り替えてまた次の幸せを探しにいくことができます。
父親嫌いをきちんと自覚し、整理して、自分の人生にプラスになるようにうまく組み込んでいく工夫をしてみましょう。
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